中村市をめぐる万物収集報告展 [架空地図]
先月10日から29日まで台東区谷中にあるHAGISOにて行われた中村市という空想都市をテーマにした展示会が行われ、私もそこの地図を基にした80年前の中村市の鳥瞰図を展示してきました。
普段は実在の街を描いているので、架空の街を描くのは何かと苦悩も多く、特に地図作家の今和泉さんは自身の想像した都市でありながら自分の思い通りではない方向を希望している様子だったので、なかなか打ち合わせというか都市の成り立ちやら魅力を聞く事ままならずほぼ全ての建物を自分で考えなくてはならないという面倒な事になってしまいました。
地図の詳細は地理人こと今和泉さんのサイトを見て頂くとして、ここでは私が描いた鳥瞰図の解説をしていきたいと思います。
上の画像の駅は2つの中村駅です。
どちらも別会社で、上の駅舎は都市間連絡列車のターミナルとして、下の駅舎は通勤通学路線の駅として2社の駅に対する力の入れようが伝わればいいなと思って描きました。
後に2社は合併するようです。
真ん中にある工場併設の建物は京南日報社です。工場は印刷所になっていて背の高い部分は輪転機が設置されています。隣接する公園は坪屋町公園だったかな?
公園を設置すべく周辺の土地を買収しているのですがなかなか上手くいかず、開園後もなお残存する民家が何軒かある感じです。因みに私は最初ここに医大病院を設置しようとしたのですが却下されました。
地図作者さんがどんな街をイメージしているのか聞く機会が少なかったのであれですが、表通りに面した立派な建物と路地裏の貧しい借家。地図に描かれていない路地が至る所にあって至る所に生活があった。というのが私の鳥瞰図のイメージです。
もしまた誰かの架空地図を基に鳥瞰図を描く機会があれば、その時は作者さんと入念な打ち合わせをしたいと思った今回の鳥瞰図作製でした。
普段は実在の街を描いているので、架空の街を描くのは何かと苦悩も多く、特に地図作家の今和泉さんは自身の想像した都市でありながら自分の思い通りではない方向を希望している様子だったので、なかなか打ち合わせというか都市の成り立ちやら魅力を聞く事ままならずほぼ全ての建物を自分で考えなくてはならないという面倒な事になってしまいました。
地図の詳細は地理人こと今和泉さんのサイトを見て頂くとして、ここでは私が描いた鳥瞰図の解説をしていきたいと思います。
上の画像の駅は2つの中村駅です。
どちらも別会社で、上の駅舎は都市間連絡列車のターミナルとして、下の駅舎は通勤通学路線の駅として2社の駅に対する力の入れようが伝わればいいなと思って描きました。
後に2社は合併するようです。
真ん中にある工場併設の建物は京南日報社です。工場は印刷所になっていて背の高い部分は輪転機が設置されています。隣接する公園は坪屋町公園だったかな?
公園を設置すべく周辺の土地を買収しているのですがなかなか上手くいかず、開園後もなお残存する民家が何軒かある感じです。因みに私は最初ここに医大病院を設置しようとしたのですが却下されました。
地図作者さんがどんな街をイメージしているのか聞く機会が少なかったのであれですが、表通りに面した立派な建物と路地裏の貧しい借家。地図に描かれていない路地が至る所にあって至る所に生活があった。というのが私の鳥瞰図のイメージです。
もしまた誰かの架空地図を基に鳥瞰図を描く機会があれば、その時は作者さんと入念な打ち合わせをしたいと思った今回の鳥瞰図作製でした。
医専(実現せず) [架空地図]
空想地図向けに描いた医学専門学校と付属病院です。
私立として描いたのですが、私立で医大相当の学校は街の規模からして存在しないだろうということ、
官立ならあり得るとの事でしたが、官立のデザインではないので不成立。
陸軍病院と言うのも候補として挙がりましたが、陸軍病院は市街地ではなく、駐屯地にあるのが普通として却下。
まとまった敷地も、封建時代の貴族階級の所有地ではなく不良市街地を整地したと言うことなので、陸軍が病院設立以前に存在出来ないだろうと言うことで不採用。
後に公園となる訳ですが、1930年代に何がここにあったのかはたまた無かったのかは現在調査中と言うことになりました。